トッポジョージの日常

トッポジョージMCは、横須賀三崎街道(26号線)沿いにある、ハーレーカスタムショップです。オートバイのことはもちろん、その他日々の印象的な出来事をお伝えできたらと思います。(店舗所在地:神奈川県横須賀市武1-28-16 電話:046-854-4624 メール:toppogeorge.choppers[半角@]gmail.com)

2015年07月

ショベルローコンプチューニングの続き!
いきなりE/G完成してますが腰上の説明は沢山紹介していますので省略します。
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タンク仮組して何やら採寸中!

って言うか下に転がってますね(笑い)

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って事で今回の目玉。
ケイヒンFCR39mm!

これはE/Gローコンプ化に伴い通常(41mm)より口径を下げました。
最高速云々よりレスポンス狙いです。
以前EVO FXRで39のデーターはありますがS/Hで39mmは初めてですので予想でジェッティング
して開始です。
ニードルは以前特注した物。
ジェット類は41で良く使う物より大きめを予想!
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ちなみにスピコッド!今回は自作しました。

早く走りたい!

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んでクラッチ。
前々からジャダ―が治らなかったみたいです。

何か落とし穴でも有るのかと思いましたが

一般的な修理のみで行けそう。

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んでんでこれも。

大分トンガリになってましたので共に交換。

まあこれはファイナル変更も含めて。。

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 これもね。

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ついでにタイヤも!

ホワイトウォール気持ちいいっすね!!

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って事で初期慣らし開始で~す。
まずはいきなり走らず点火時期と回転数気持ち早めでアイドリングで30分程
慣らし運転します。

超強力扇風機2機がけで!

何故アイドリングで慣らすかと言うと答えは簡単!

人間が動かし走るより失敗が無いからです。

またまたこんな低回転での走行は無理だからです。

んで一定温度に保つのはこの時期は◎

初めの初めは本当に不可厳禁です。

大体シリンダー等の傷はここから付くと言われてますね(汗)

本当の初期は走らすと言うより慣らす 馴染ませるです。

ココで回転数と点火時期を気持ち早めにするのはクランクの保護です。

ポンプリリーフが開いてビックエンドを潤滑出来る所で負荷の掛からない
回転数を狙ってます。

ちなみにこの慣らし方法はまだトッポジョージがまだ雇われ時代に何かの整備書で読んで
理に叶ってると思いそれからこの方法でやってます。

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大体30分を3SET位いしていきなりオイル交換します。

当然1SET終えたら一回冷やします。

これは熱膨張ねらってね。。

この時は適量3L入れる必要はないですね。
ちなみにオイルもシングルでは無くマルチを使います。

ぶっちゃけこの時は放置でアイドリングですが細目に温度測りながら
回転あがりすぎたら落として温度高い所見つけたら扇風機ずらして。。

目が離せません。

オイルの回る環境 F主体のE/GですのでやはりFエキゾーストが一番熱を持ちます。
通常走行中はそこに一番風があたりバランスが取れています。

良くできてますね。

って事で初めの大事な儀式が終わったことなんで実走開始で~す。

もちろんこれからはシングル50のオイル使います。

ですが前間から言ってますが初めの100KM位なんて本当気を使うだけで
楽しくありません(汗)

道路状況と回転数にかなり気を使いながら走行です。

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んでんで距離が増えるに従い少しずつ負荷を与えて行きます。
まあなんやかんやで平均300KM位の試乗後に納車ってのが平均です。
ぶっちゃけこんな真夏は昼は走れません(汗)

日がおちる頃から夜にかけて渋滞も避けて慣らします。
高速道路も使っても構わないと思います。

この時も2500RPM位を上限に走れば問題ないと。
それ所か風も定期的に受けストレス無く慣らしが出来ると思います。
ただ気を付けた方が良いのが高速降りてすぐです。
今まで順調にあたっていた風が急に無くなると異常な発熱が起きると
言われています。

なんで下りてすぐはコンビニ等に入り少しぬるくなるまで冷却しています。

まあずっと高速慣らしも駄目ですがね。。

これ位の回転数でもしっかり組んだ車両だと100KM位は負荷無く出ます。

とまああんまり面白く無かったかも知れませんがトッポジョージにの慣らし方です。

って事でショベルローコンプチューニング作業終了で~す。

ぶっちゃけ今の感想はスムーズに走る調子の良いショベルです。
スロットル1/4以上からパワーが発揮します。
今は回せませんが。。

慣らし後の点検が待ち遠しいです。

4000 5000回転位回して震える様な加速早く味わいたい!

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って訳で納車です。
オーナーはこの82ローライダーの他同年式のローライダーも所有!
それはフルストックで一回もE/G開けていないそう。

なんでこっちはガッツリいじってるんですって。

んでんで高校生の時からハーレーに乗ってる強者!です。

学ラン着て!!

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ペイントはオーナー自ら塗ったそうです。
上手い物ですね。

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丁度納車時に前回納車にたCHOPPERも偶然遊びに来ていたので三浦半島一周
ショートツーリングして来ました。

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丁度この子の試乗があったので。。
ちなみにこの子は4年位前に組んだパンヘッド。

ちょくちょく遊びには来てもらっていましたが預かるのは4年ぶりです。
その模様はまた次回!

その他1番後ろの98ローライダーは車両の輸入整備させて貰った車両です。
こうして自分が手掛けさせて貰った車輛達と少しですが一緒に走れて何か楽しかったです。

ではではショベルローコンプチューニングこれにてフィニッシュさせて頂きま~す。

PS オーナー様

このたびは大事にハーレーの修理を依頼して頂き本当に有難う御座います。
とても楽しい課題頂いた事 妥協無しで作業させて頂いた事感謝します。
まだまだ慣らし運転必要ですがガンガン走ってE/G育てて下さい。

んでんで完成祝い!

下町?!

行きましょうね。

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FCR39ブラック!

イカしてんな~ 

すっかり露も開けて真夏到来ですね。

って言うかまたまたブログ1か月位放置してしまいましたが更新します。

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JOINTS出展車輛のCHOPPER無事納車しました。
ぶっちゃけ1ヶ月位前ですが。
中々UP出来なくて本当すみません。

なんやかんやで300KM以上試乗して無事納車でした。

このCHOPPER本当乗り易いです。
コーナーなんてスーと曲がってくれます。
本当乗って楽しい!

E/Gは改造はせずストックでリビルドしましたが。
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これは少しイジリました。
元々70年代のFLのラッチェットT/Mですが少しハイギアでリビルドしました。
1 2速はFXと同じギア比で3速はそれよりチョイクロスかしてます。
後はスプロケで微調整して。。

完全好みのギア比になりました。

こんな目立つ車輛を試乗しているとちょっとトッポイオッチャンに信号待ちとかで良く
話かけらます。

オッチャン
「かっこいいね~ ハーレーか~」

「でもそんな狭いハンドルじゃ乗りにくいべ」

トッポジョージ

軽くにやつきながら

「全然楽勝!」

張ったりの効いた良いオートバイになったのでは?!

元々この車両のコンセプトは置いて絵になるのは当然ですが乗ってカッコいいCHOPPER!

んでんで軽快に走って曲がれる事です。

止まれることもね。

かなりストレッチはしましたがネックはねかせずにきっちりキャスター等考えてフレーム
作りました。
なんでこんな絞りハンでも問題なしです。
次回はこの仕様でテレスコて組むのもありかな!

後この車高は峠使用ね(笑い)

ハーレーに限らずトルク型のE/Gはやはり登り坂カーブなんて本当に面白いです。
力はあるのにシャコタン等で力を発揮出来ないのはちともったいないかと。。

まあそれのはそれで別の魅了がありますのが。。

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んでこのチビちゃんも調子良いね!
ちょこっと手を加えるだけでかなりイケてます。

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記念撮影!

って言うかに合うな~!!

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気を付けて。
有難う御座います。

PS オーナー様
今回は車輛をオーダーして頂き本当に有難う御座います。
またかなり気長に待って貰った件もお礼とお詫びいたします。
本当に楽しい課題与えてくれた事感謝します。
これからも宜しくお願いします。

んでんでオーナーは毎週休みの明け方まだ道路すいてる時に江の島あたりまで慣らし運転して
帰って家族サービスしてるんですって!

素晴らしい!!

先週1回目のオイルチェンジに来て頂きました。

んでんでんで!

ショベルって速いですねって!!

はいシャベルは速いです(笑い)

沢山の乗って慣れて下さ~い。

登りカーブグイグイ行く楽しさ覚えたら慣れた証拠かな!

タイヤの端使って(笑い)

 

クランクバランス 芯出し等修了したショベルの続き!
続いてカム回り。

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まずはこの辺仕上げて。
数字で確認。
実際仮組して抵抗無く回れば成功です。

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 使うカムシャフトはコレ!
いきなりギア合わせの画像ですが。。

アンドリュース1カムです。
ノーマルバルブリフト0.390in
1カムバルブリフト0.427in
ミリに換算すると0.9mmちょいです。

立派なハイカムですね。
んでカムプロフィールにはオーバーラップってのがありましてこれは圧縮費にかなり影響します。
今回みたいなローコンプ仕様だとココは少な目が吉。

この上に2カムってのがありますがいきなりリフトが1.6ミリちょい+します。
これはこれでしゃきしゃきして面白いと思いますがガイド等の負担も当然。。

ちなみに一般的な作用角広めのハイリフトカムより狭めのハイリフトの方が対摩耗性は強く耐久性は
落ちるみたい!
やはり急激に上り下りするのが原因みたいです。
何を取るかが重要ですね。

今回は1カムで。
これでもい十分面白くなるはずです。
欲言うとAカム位のリフトにこのタイミングなんてのあったら面白いかも!
究極カムシャフト製作って手もありますが。。。

話しは本題に入ります。
カムギヤのバックラッシュの調整の模様。
ギアとギアにの間にも適正は遊びが必要です。
それが小きければ当然かじるし多ければノイズが出ます。
ハーレーの場合はカラーコードで合わせろってマニュアルにはありますがそこはアバウトな
部品達なんでピンゲージ付けて測定して割り出します。
元のギアを入れて合わせる方法もありますが元に付いていたギヤもバラつきがあり不可!
今回はピニオンギアを交換して調整しました。

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んで調整出来ないのがコレ!
同時進行中の55パンのリプレイスカムシャフト。

何故かパンのリプロカムはシフトン以外入りにくいです。
んで余計な事にギアまでの鋳造品(汗)
ノーマルを踏むめ殆どが圧入式なのですが。。

んでんでどのピニオンギアでも追いつかない位ギア大きいです(涙)
なんで写真の用に締め代考えてギアを削って別のギアを入れて対処しました。
過去に何回かこのシフトン使いましたが大体同じです。。

ちなみにカム等たまに削りますが綺麗な火が上がります。
そのまま削り続けると燃えます(汗)

要注意です。。

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今回はS&Sのギアを入れて調整です。

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ちなみにアーリーまではこのような圧入治具は使えませんのでけがいてタイミング取りました。
パンの続きは次回!
こうご期待です。

ではショベルに戻ります。

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タペットassyです。
初めはローラーのみを打ち替えて修理する予定でしたがブロックとのクリアランスが
許容範囲ぎりぎりでペットでassyで交換しました。

S&Sのタペットでバッチリクリアランス取れました。

ココがガタガタだと油圧が逃げてタペット音出る場合があります。
今回はノイズ出る位では無かったのですが全体的な油圧は下がります。
ゲージで測ると結構数字が変わる事もあります。

やはりここもシビアに行きたいです。

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って訳でクランク本組してトリプルチェック!
フューリングの測定器超便利!!

これはツインカム用に買ったのですがevoでも使えます。
evoが使えれば当然ショベルも。
以前はダイヤルゲージスタンドをケースに組み込み測定していましたがこれを使えば
ワンタッチで測定可能!

ケースのB/G等加わりますのでスタンド上の測定より増えます。
それを踏まえた芯出しです。

んでカムカバー本組してクルクルクランク回します。
先程のギア合わせ等失敗してる時は当然抵抗掛かったり最悪手では回りません(涙)

滑るようにクルクル回ります。
GOODです。

点検はまだまだありますよ~。

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コンロッドのアライメントです。
ゲージを入れてケースとの間隔を見ます。
最悪曲がり酷いと走行100k位でオイル上がりする場合もあります。
大体その場合はピストンに斜めのあたりが付きますね(涙)

今回はすぐに症状出る程ではありませんでしたがRロッドに僅かな曲がりがありましたので
修正しました。

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コレ見た人結構驚かれます!
自作ツールで修正します。
ショベルまでのマニュアルにはこの説明があります。

ちなみにEVOからはB/Gが破損するからやめろってあります(笑い)
下の負担を軽減するツールを使えば問題なく修正出来ます。
限度はありますが。。

んでクランク最後の点検!

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ポンプに実際オイル回してビックエンドの確認です。
まずはエアー抜きして。。



オイルの抵抗が加わりクルクルがグルグルにかわり。

ポンプリリーフもあがり。。

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 溢れるようにビックエンドにオイル到達です。

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ちなみにタペットのオイル塞がないと油圧逃げて一向にオイル来ませんね。

自分の仕事の粗さがしする位にチェックしないと見落とし出る時あります(汗)

アバウトに組めば直ぐに症状が出ない様な事もシビアに組めば命取りに
なるような事が起きることもあります。

良いクランクが出来たんじゃないでしょうか!

って事でクランクリビルド終了で~す。

ちなみにトッポジョージは基本的な事こそは始業時代に先輩に教わりましたが
この様な内燃機加工等は結構独学で覚えました。

師匠がいない分疑問 分らない事等山ほどありました。
(今も疑問はありますが。。)
その分他のお店の先輩方と知り合いになり色々なアドバイスをして頂きました。

最後のオイルラインの最終点検も別のお店の先輩に油圧で悩んでいる時こうしたら
確実だよって教わりました。

この前のバランス取なんて昔わざわざマニュアルまで作ってくれた先輩もいます。

後ボーリング屋さんにも色々相談したな~。

まあ今でもですが。。

本当に感謝しています。

中々遠方の人なんで会える機会は少ないですがたまに飲みながら電話でメカ談義しています。
結構違う話も多いいですが(笑い)
それはそれで良いです。

何気に楽しい時間です。

師匠に憧れた時期も有りましたがそれが勉強なんじゃないのって助言された事もありました。
その言葉がきっかけでこうして独立してお店をやっています。

何かしみじみ語っちゃいました。
まあ人間は一人じゃ生きて行けないって事で!

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この子たちもね。

生れたっぽいです!




 

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