今回は80年のスタージスのE/Gオーバーホールの模様。
まずはクランクから。
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いきなり嫌な予感(汗)
シャフトテーパー面(フライホイール座面)
写真じゃ解りずらいかもですが、斜めに焼け色が付いています。
当然フライホイール面も!
かなり癖のあるクランクだと想像出来ます。
新品シャフトで対処したいと思います。
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んでかなり削られたフライホイールワッシャー!
1340は特にココの摩耗が多いみたい。
まあいろんな原因があると思うのですが。。
過去にも数回打ち替えられた跡がありますね。
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5/100ミリずつオーバーサイズが有ります。
Wade in jpanのスペシャルワッシャーです。
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クランク仮組みして厚み算出してカシメて終了です。
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コンロッドビックエンドラッピング
これも芯円にした事を前提にB/Gサイズを算出して
旋盤にラッパーをかけて仕上げます。
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ビックエンドベアリング。
雄ロッド16個
メスロッド32個
全てのB/Gをマイクロで点検して組みます。
こちらはもっと細かくて5/1000mmずつオーバーサイズがあります。
マイクロの力加減で誤差が出る位の数字ですが慎重に数回測ればおかしな子は
解ります。
かなり地味ですが(汗)
当然B/Gにも拘りがあります。
続いてスモールエンドブッシュの交換です。
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まずはプーラーやらインストーラーやらで。
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んでリーミング
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最後にホーニングして仕上げます。
すみません。
写真撮り忘れました。
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んでこれこれ!
予想通りてごわかった~
素直なクランクだとそんなに時間は掛りませんがこうなると
かなりしんどい(涙)
あの手この手を使って何とか芯だしし
許容範囲前半まで抑え込めましたのでOKです。
昔からフライホイールの基本構造は変わらないのですが
何故かショベルのクランクが一番癖があるように思います。
まあ一番触る率の高いE/Gなのが皮肉ですが(汗)
腕が磨けますね。
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んじゃケース加工行きましょう。
オイルポンプは完全ダメでは無かったのですが少しボディーに傷があり
ココはしっかりしたいとの事で精度UP=油圧UPのS&Sへ交換。
80年なんでオイルライン作ります。
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んでピ二オンレースラッピング。
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バッチリ!
スプロケットシャフトB/Gもレースと共に。
タペットはソリッドからハイドロリックへ。

ではお次は腰上の模様をっ所なんですが長くなりましたので
また次回!