原因不明で入庫し「ちょっとした修理」では終わらず、E/GのO/Hまでいった2004XL 1200R。
試行錯誤の末、なんとか修理完了し無事納車する事ができました。

題名通りかなりの悪夢がありまして、この年式にしては何とも思慮深い状態となっておりました。

一つ一つご紹介したいところですがかなりややこしいので内容のみで。。
"シリンダーヘッド、オイル下がりの為のシール打ち替え、シリンダー、サービスリミットオーバーの為ボーリング(2サイズUP)カムシャフト、クランクケース、カムカバーブッシュ摩耗の為打ち替え交換、タペット不良交換(油切れの為)フライホイール芯だし、ピ二オンギア、キー破損共に交換、クランクポジションセンサー、IGモジュール不良の為交換(熱ダレのせいかな??)T/Mシフターアーム曲がりの為交換、フューエルコック、ダイヤフラム不良の為交換etc,etc....."

項目のみ挙げてみてもこれだけありまして、その他細かな事やそれに至るまで様々なドラマ(悪夢)があり、すんなりいかないランキング3に入るぐらいでした(笑えない。。)

油切れから2次災害3次災害へと進んだ車輛はたまに入ってきます。
が、、シリンダーのみは大きな傷もなく外見ではまあ大丈夫だろうと思わせるような状態でしたが意外や意外測定してみるとスカート部(よく当たる所)でクリアランス0.08mmその反対側0.11mmとかなり狂っている状態。。
オイル下がり、上がり共にしてたって訳ですね~。

なぜこのような状態になっていたのか未だ不明ですが、、うぅぅ~??
結果すべてをつぶしていき無事修理終了となったわけです。
s-DSC07747.jpg
って訳で納車です(パチパチパチ)
オーナーは修理が終了してとても喜んでくれました。
なんとジャックダニエルまで頂いちゃいました~(ありがとうございます!!)

以下は追加でライトチューンした内容です。
アンドリュースN2カムシャフト、ローラーロッカーアーム、HSRキャブレター、ツインテックモジュールetc....

オーナーは毎晩仕事終わると夜な夜な運転し、もうじき3回目のオイル交換に来ていただけるようです(スバラシイ☆)
今は我慢して2500rpm以内を保っているようですが慣らしが終わったらどれ位パワーアップしたか教えて下さいね~。
本当にありがとうございました!!

P.S.
オーナー様
今回は大切なハーレーの修理を依頼して頂き本当に有難うございます。
またかなり勉強になる課題を出して頂いた事を含めこの場を借りて感謝致します。
また様子見がてら遊びに来て下さいね~。