トッポジョージの日常

トッポジョージMCは、横須賀三崎街道(26号線)沿いにある、ハーレーカスタムショップです。オートバイのことはもちろん、その他日々の印象的な出来事をお伝えできたらと思います。(店舗所在地:神奈川県横須賀市武1-28-16 電話:046-854-4624 メール:toppogeorge.choppers[半角@]gmail.com)

製作中のオイル☆☆

先週のオイルメーカーフォルテックとの打ち合わせ&実験の模様~
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オイル炙りテスト~~

今回の試験内容は一般的オイルの引火点に達するまでの時間とオイル変化

それに従った変色や気化等の状況 流れを確認する為に行いました。

温度以下で完全に気化してしますと試験継続できないのでその時間等も判断材料としてます。

当然比較対象があった方がよりリアルなんで他社比較試験も同条件で行っています。
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加熱により変化する時間や温度 状況などを細かく図ります!

ちょっと余談ですがオイルが熱膨張しているのも分かります。

因みにコレ今回のうちの試作オイル!!
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炙り続けて行くと段々とオイルが変色していき黒化します。

んで最終的に気化が始まりブクブクと気泡が出て行き蒸発します。

しまいにあふれ出すので試験終了~

まぁ大体一般的気化温度でした~

因みにこれは他社オイル
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んでこちらが一般的引火点に達したうちのオイル~

黒化している物の気化は少なく感じます。

途中からの温度上昇やオイル変化が本当に少なくなりそのうち黒化はする物の

一向にブクブクが出ない状況が続きました。

変わらないので何時まで続けるって??

って言いながらまぁ折角なので引火点に達するまで炙り続けましょ

て事で試験終了しました~

加熱時間で比較すると他社の倍以上の11分炙り続けて終了しました。

なんか盛ってんじゃねって言われそうな結果ですが当事者自身が驚く位の

明らかに違う結果になりました★★

因みにこの黒化現象はオイルその物に含まれた成分が過熱により炭化し

カーボンスラッジ!

まぁ簡単に言うと煤が発生した事になります。

加えてこの気泡が蒸発によるオイル消費って事になります。
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今回の炙り試験纏めますと初めのオイル温度上昇はうちの方が速かったです。

100度位になるのは炙り始めて1分位でした!

その後ある一定の温度になり温度上昇がゆっくりになりました。

その後炙り続けて漸く黒化した物の気泡は出ず11分炙り続け

引火点に達した結果になりました。

かなり前の話ですがオイル選択の為同じ試験をした事があります。

まぁその頃は良いオイル探したいなって事でやったのですが。。

その結果も時間等の数値はかなり違いましたが流れ的には同じで良いオイルは

初めの温度上昇は早くそれ以降の温度上昇は遅く維持し

蒸発しにくいと言う結果だった事を思い出しました。

この件踏まえるとオイル性能の判断材料として正しい事を改めて実感しました。
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オイルって適正温度があります。

一般的に90度前後って言われてますね。

温度が高ければ当然成分壊れて駄目になります。

また逆に低くてもオイル性能が発揮出来ないのです。

★★オイル理念★★

早く適正温度に達しその温度を維持しオイル性能を常に最大限発揮する

この考えって今制作をお願いしているオイルメーカー フォルテック自体の

創業当初からのオイル理念ポリシーだと聞いております。

★頑強なオイルでエンジンを徹底的に保護する★↑↑

オイルは熱等負荷がかかってからどれだけ良い仕事をするか!

またどれだけ踏ん張ってその性能を維持できるかが勝負だと前々から思って来ました。

そこに重点を置いてオイル制作しております。

今回の炙りテストも同様な結果が出たのでは思います。
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左がフォルテック菅原さん★
https://www.fortec-oil.jp/

まぁ分るでしょうがめっちゃトッポジョージのオイルわがままを沢山聞いてくれてます(笑)

んで左がちょくちょく登場するプロアンサー関根さん★
https://pro-answer.com/

これから販売方法やらまぁ色々決めないと駄目な事沢山あります。

自分で言うのもなんですがまぁその辺りは本当にウトいので関根さん担当して

貰いま~す★

今回の試験はオイル製作に置いて最終的調合の合否を決めるのに絶対やりたい見たいと

思っておりました。

当然メーカーも過熱試験は行っていますがトッポジョージも直感的に見たいの

思いが強かったので!

単純な試験ですがオイル成分の化学的変化また直火に近い炙りテストですから

オイルがどう変化して行くかの一連の流れをマジマジ見れて本当に面白かったです☆

なんかまだまだ言いたい事めっちゃありますが終わらないので次回にします。

って事でこの動画でフィニッシュ↓

炙りテストし異常な熱を加えた後再度炙りテストをしたオイル状況です。

黒化の違いと泥付き具合の違い分かりますか~~

まぁオイルとしては極端な熱を加えてますので壊れた状態です。

前者がうちのオイル 後者が他社比較オイルまた動画左がうちで右が他社になります。

この再炙りテストはヒート前(正常オイル)とヒート後(壊れたオイル)が

どの様な違いがあるのかまた比較を見たかったので

もっかい炙りましょって(笑)

言って行いました~

オーバーヒートさせるとオイル交換しろって意味がマジマジ分かりますね~

って訳でハーレー用オイル製作★

順調に進んでおりますので乞うご期待下さ~い☆☆

オイル製作ブログ

まだまだ続きま~す☆☆














パンシリンダーヘッドのクラック

溶接修理~~
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行き成り完成形ですが。。
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がっつり溶接後ボーリング加工にて穴仕上げます

何時もは燃焼室側から削りますが溶接して芯取れないので反対から

今後この径に合わせてオーバーサイズのバルブガイド作りま~す★

バルブガイド部のクラックって本当良くみます。

またかって位(汗)

それ位バルブガイドの圧入作業ってシビアなんです!

ココの修理、溶接トーチが入れずらいので本当厄介

写真だと溶接して穴掘って終了~

ですが実際は超時間かかってます(W汗)

またいたずらに火を入れて修理するのはリスクもあるので内径に入って無い

まぁ強度に関係無い位の小さな割れは目をつぶるのも間違いじゃ無いと思います。

今回は3分の1位割れていたので修理しました~

特にパンのエキゾーストホールは浅いので。。
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溶接修理は一か所だけですが下穴修正4本共に必要でした~

って訳でボーリング加工後にその手前のシートリング部も修正

この部分は真円に修正するのとリング部の深さを調整したりもします。

バルブシートが浅いと突き出し調整やらバルブ当たり幅なんかにも影響します。

このパンヘッドはショベル仕様にアップグレード★★

ビッグバルブ化されてました~

こちらの動画は深さ調整している模様です☆

んでボーリング仕上げ~

エンドミルで円弧するより精度は上がりますので~
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って訳で検査~

元々の鋳込みの銅リングが綺麗ですな~~

こちらもこの径に合わせてシートリングも制作します!
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って訳でシリンダーヘッドの溶接修理とガイド シートの下穴修正でした~
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んで別のパンヘッド~

割れてる~~

本当溶接修理

耐えません(汗)

いや絶えません~~

では今日はこれでおしまい★★







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シートリングの外し
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今迄旋盤で適当なワッシャー作って溶接し蓋して叩いて外してましたが

その旋盤作業も中々の面倒な作業ですので今回レーザーカットにて沢山円盤作って頂き

ました~~

作業効率UP★★
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バルブシートに限らず溶接をして部品を外す事は良くやります

写真はレフトケースベアリングレース★

こちらは熱収縮で縮むです☆☆
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べリングレースは圧入代少なく一周ビート引いてドライバー等でコンコンって叩いて

すんなり外れます。

シートリングはが重力方向に向いてある為その締め代では

落ちる可能性があるのでかなり強めに圧入されています。

なんでこんなビート走らす程度では外れないので完全に溶接して外します。

このリングの溶接外しはスピーディーに作業行を行う事が出来GOODなんですが

まぁまぁシートリング材は溶接性が悪いです。

通常の鋳物感覚で溶接行うとシュワシュワ沸いて旨く溶け込みません(汗

沸く前に速攻で溶棒入れて何とか溶接して外してましたが溶接やりずらい為の

精神的ストレスかな??

1台外し終えたらかなりの疲労感があります(W汗)LqoTCVxkTwCBDWl4lc_uoQ
因みにこの材料は完全バルブシート専用材料で焼結合金と言います。

普通の材料屋さんでは入手する事は出来ない専用材料です。

溶接大変なんで当然ググってやり方調べますよね!

そんなマニアックな材料でも探すと溶接性に対して数件記事見つけました。

ですが殆どが溶接不可とか溶接性悪しって書いてます。

んで最終的には大体論文みたいなのが出てきて…

まぁ何時も半部位読んで飛ばしますが。。

って訳で溶接方法調べても出て来ないので視点換えて

この材料の製造方法を調べてみました~

特徴、何となく掴んでそれ意識して溶接条件出したらまぁ溶接乗るは!!

楽に溶接出来ました~

こういう時本当嬉しいですね☆☆

トッポジョージデーターに保存しときます。

じゃないと絶対次やる時忘れます。。
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今回かなりの数のリング外しました

本当毎日が発見ですな~

このシートリングの溶接外し

緩い物は溶接してコンって外れる物もあれば中々取れない物も

あります。

その際は途中でまた溶接をして縮ませて抜きます。

この溶接外しは一見荒っぽく見えますがアルミと鉄の溶接の違い

交流と直流の関係からヘッドに対しての影響は少ないんです。
(ゼロでは無いですが)

逆言うと同じ材料同士でこんな事したら外したいのに引っ付いちゃいます(笑)

この外し方と別に機械で削り取る方法もあります。

この方法も良いやり方ですが作業性で言うと全然違うので今この方法で★
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因みにコレ↑ぶっ叩き君

またまた分け解らん事い一杯語っちゃいましてすみません。

こんな感じのシートリング外しでした★
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んでまたまた割れてますな~~

3分の1位かけてますのでココは修正します。

この溶接はW汗です。。
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続いてEVOのシートリング

今回はオーバーサイズを外径調整して使います。
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専用生爪に加えて切削~

んでオーブンでチン
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焼き嵌め~
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続いてTCヘッド~~

バルブガイド下穴のボーリング加工~
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傷だらけの物や楕円で圧入代取れない時はここも修正します!

バルブガイドとヘッドの間からオイル下がりする時あります(汗)

EVO TCの純正ガイドは締め代強いです。
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ノーマルはこんな感じのストレート形状ガイド!

落ちるとヤバいので締め代強く取ってると思います。

恐らく工場出荷時はヘッド圧入機で流れで打ち込んでいると思います。
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これは先程のEVOのバルブガイドの写真ですが脱落防止のリング付きの物

を使いました~
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一か所オーバーサイズで縦傷取り切れない物ありましたので制作しました~
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形状は他の3本と同じサイズ違いです★
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んでこれがバルブガイド材!

シートリングと同じ焼結材ですが成分がちと違います。

シートリングにしろガイドにしろ焼結合金を使うのは耐摩耗性に

優れているからですゼ★

最後にトッポジョージ的圧入理論!!

お話しようと思っていましたがまたまた長くなりましたので

このお話はまた今度☆
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って訳でヘッド祭りも開催中で~す★★

では~




















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